リー・リトナーの話 その2 [アーティスト・エピソード]
こんにちは!
ハイデフオヤジ2号です。
「リー・リトナーその1」をブログにアップしたのが2007/1/25なので、2ヶ月半ばかり間が空いてしまいました!スミマセン!!
自宅の倉庫の中で、リー・リトナーとジェントル・ソウツにまつわる品々を毎週末に探していたのですが、やっと見つかりました。
渡辺貞夫「マイ・ディア・ライフ」ツアーパンフレット
パンフの中のジェントル・ソウツ紹介ページ
これは、1977年の出来事です。
渡辺貞夫さんのサポートをしたコンサートツアーのスケジュールは以下の通りです。
■マイ・ディア・ライフ 渡辺貞夫イン・コンサート
featuring Lee Ritenour & His Gentle Thoughts
10/23(日) 東京 厚生年金会館大ホール
10/25(火) 新潟 県民ホール
10/26(水) 金沢 厚生年金会館
10/27(木) 大阪 厚生年金会館大ホール
10/28(金) 福岡 市民会館
10/29(土) 名古屋 愛知県文化講堂
そして、パンフレットの中にはジェントル・ソウツ単独公演のスケジュールも載っていました。
■Gentle Thoughts単独公演
10/21(金) 東京 六本木PIT INN 19:00/21:00/23:00
10/30(日) 東京 六本木PIT INN 19:00/21:00
さて、ハイデフオヤジ2号が中学3年生の時、かぶりつきで見たライブの曲目です。
■10/30(日) 東京 六本木PIT INN 21:00
1. Q
2. Tomorrow
3. Sugarloaf Express
4. Mister Magic
5. Fly By Night
6. Captain Fingers
7. Captain Caribe
8. That's The Way Of The World
もはや時効だと思いますが、こっそりカセットで録音しました!
1+2曲目は、彼らがバックアップしていたブラザース・ジョンソンのカヴァー。
4曲目は、グローヴァー・ワシントンJr.のカヴァー。
8曲目は、Earth,Wind & Fireののカヴァー。
3+8曲目は後のアルバム、「Sugarloaf Express」に収録されますが、この時点では未発表でした。この時のライブは数曲、FM東京系列で放送されていますが、手元に残っているのは「Captain Fingers」のみです。
また、オンエアの日にちは定かではないのですが、FM東京系列でスタジオライヴもオンエアされています。
■デンオン・ライブコンサート
1. Fly By Night
2. Morning Glory
3. Slippin' In The Back Door
4. Gentle Thoughts
5. Captain Caribe
6. That's The Way Of The World
2~4曲目は、私が見たライヴでは演奏されていなかったナンバーです。
そして、テレビ出演はフジテレビ系列の「ミュージック・フェア」!!
■ミュージック・フェア
1. Captain Fingers/Gentle Thoughts
2. Take Me
3. We Can Fall In Love/笠井紀美子 with 鈴木宏昌&コルゲン・バンド
4. My Dear Life
5. Captain Caribe/渡辺貞夫 with Gentle Thoughts
なんとここで「Captain Fingers」を演奏!
ライヴの時よりは短めのアレンジになっていますが、よく打ち合わせされていないのか?パトリース・ラッシェンがキーボード・ソロを引き始めたりしているのに他のメンバーはテーマに戻っています。
当時録ったカセットとベータのビデオ
77年秋はクロスオーバー全盛期(当時はフュージョンとは言われていなかった)で、ジェントル・ソウツのすぐ後にラリー・カールトンやスタッフが立て続けに来日し、ファンの間での評価が分かれた瞬間でもありました。
クロスオーバーギターNo.1の座は、リー・リトナーからラリー・カールトンに、
ドラマーNo.1の座は、ハーヴェイ・メイソンからスティーヴ・ガッドに代わったのでした。
リー・リトナーの話 その1 [アーティスト・エピソード]
初めまして!
HDやスペック系の話はハイデフおやじ1号さんにおまかせして、僕は今回の音楽系担当のハイデフオヤジ2号です。
音楽ライターではないので、文章力などについてはあまくみてください。内容も個人的な視点になります。でも、ジャズ/フュージョンLIVE経験とコレクションに関しては結構自信があります!
さて、HD JAZZ LIVE!のトップを飾るのはフュージョン界では既にベテランに位置しているリー・リトナー。僕が初めて彼の名前を知ったのは、いとこの家で聴かされた「キャプテン・フィンガーズ」でした。
主な参加ミュージシャン:
Drums: Harvey Mason, Jeff Porcaro
Bass: Anthony Jackson, Alphonso Johnson, Charles Meeks, Mike Porcaro,
Keyboards: Dave Grusin, George Duke(Dawilli Gongaの変名で参加),
Ian Underwood, Patrice Rushen, David Foster
Additional Guitar: Dennis Budimir, Jay Graydon, Ray Parker, Jr.
Percussion: Harvey Mason, Steve Forman
Congas: Victor Feldman
Saxophone: Ernie Watts
Vocals: Bill Champlin
スゲェー豪華!
アナログのLPを大音響で聴くと、ドラムがズシーンとヘヴィで、またギターシンセと細かくダビングされたキーボードのシンセが何というか独特なスペイシーな世界で、「これは何なんだ!」とアタマをガツーンとやられてしまったのでした!
中学3年生だった当時は、ビートルズ~ツェッペリン~キング・クリムゾンみたいなロック道を歩んでいて、プログレ少年だったのですが、このアルバムを聴いて大ショックを受け、当時の言い方では「クロスオーバー」(時にはソフト&メロウとも呼ばれていた)にまっしぐらになったのです。ちょうどクリムゾン、イエス、ジェントル・ジャイアントなどのバカテクバンドに通じるユニゾンのキメがツボにハマったのかもしれません。
さて、このリー・リトナーにとってはセカンド・アルバムとなる「キャプテン・フィンガーズ」が発売された77年は彼にとっては目まぐるしい1年で、このアルバムに続き、
- アーティスト: 渡辺貞夫, リー・リトナー, デイヴ・グルーシン, チャック・レイニー, ハーヴィー・メイソン, スティーヴ・フォアマン, 福村博
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: CD
に、今回の映像にも参加しているデイヴ・グルーシン、ハーヴィー・メイソン、スティーヴ・フォアマンらと参加、新しいギター・ヒーローの一人として日本に紹介されました。その後すぐにL.A.のライブハウス、ベイクド・ポテトでパフォーマンスを行なっていたセッション・ミュージシャンによるスーパーグループ、ジェントル・ソウツを結成、ビクターからアルバムを出します。
同年秋には渡辺貞夫さんのバックをこのリー・リトナー&ジェントル・ソウツがつとめ、この模様は翌年ライヴ・アルバムとしてリリースされたのです。
まさに怒涛の1年間。
というわけで次回は更にマニアックな、ジェントル・ソウツ初来日の話を繰り広げますのでご期待ください!