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第10回 固定ビットレートと可変ビットレートの違い [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 引き続き、ビットレートの話をしていきましょう。まずは前回の確認の意味も込めて、HD JAZZ LIVE!のコンテンツのビットレートをもう一度確認してみましょう。

ファイル形式:WMV
ビットレート:10Mbps可変ビットレート(DVDクオリティ以上)
画面解像度:1,920 x 1,080p

 HD JAZZ LIVE!の映像のビットレートは10Mbpsです。ビットレートは1秒間の情報量でした。市販のDVD-Videoの映像の場合、圧縮形式がMPEG-2という違いはありますが、一般的な映像のビットレートが4~8Mbps前後ということを考えると、その情報量が多く、それによって高い画質が実現されていることが理解できるでしょう。

 ここで、ビットレートに「可変」という文字が含まれていることに気がついた人がいるかもしれません。そうです。これが今回のテーマです。

 ビットレートには、大きく分けて2つの種類があります。ひとつが「可変ビットレート」、もうひとつが「固定ビットレート」です。

 この2つの違いは、そう難しくはありません。ご想像の通り、ビットレートの値をそのときどきで変化させるのが「可変ビットレート」、変化させずに同じビットレートを維持するのが「固定ビットレート」です。


 両者の最大の違いは、何を一定に保つかという点にあります。まずは固定ビットレートですが、これは話が単純です。ビットレートが固定なのですから、一定に保たれるのはビットレートそのものとなります。映像全体のビットレートを一定に保つと、1秒間あたりの情報量と映像の再生時間から、ファイル全体のサイズを容易に計算することができます。このため、たとえば容量が決まっているDVDに映像を録画するなどといった場合などは、固定ビットレートを使う方が便利です。

 ただし、ビットレートが固定ということは、映像の品質が変化する可能性があります。たとえば、映像の場合、動きが激しい映像ほど情報量が多くなります。しかし、固定ビットレートの場合、映像の情報量の上限が決められてしまっていますから、本来の映像の品質を再現することが難しくなる場合があります。もちろん、はじめからビットレートを高く設定しておくこともできますが、その場合はファイルサイズが大きくなります。

 一方、可変ビットレートは、映像の品質を一定に保つことができる方式となります。たとえば動きの速いシーンはビットレートを高くし、逆にほとんど動きのないシーンではビットレートを低くするといったように、柔軟にビットレートを変化させることで、品質を一定に保つことができます。

 つまり、ファイルのサイズを重視するような場合は固定ビットレート、品質を重視する場合は可変ビットレートが向いているということになります。

 なお、可変ビットレートは「VBR(Variable Bit Rate)」、固定ビットレートは「CBR(Constant Bit Rate)」とも表現されます。パソコンの音楽取り込みソフト、HDDレコーダーなどの家電製品などで使われることがありますので覚えておくと良いでしょう。


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