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第10回 固定ビットレートと可変ビットレートの違い [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 引き続き、ビットレートの話をしていきましょう。まずは前回の確認の意味も込めて、HD JAZZ LIVE!のコンテンツのビットレートをもう一度確認してみましょう。

ファイル形式:WMV
ビットレート:10Mbps可変ビットレート(DVDクオリティ以上)
画面解像度:1,920 x 1,080p

 HD JAZZ LIVE!の映像のビットレートは10Mbpsです。ビットレートは1秒間の情報量でした。市販のDVD-Videoの映像の場合、圧縮形式がMPEG-2という違いはありますが、一般的な映像のビットレートが4~8Mbps前後ということを考えると、その情報量が多く、それによって高い画質が実現されていることが理解できるでしょう。

 ここで、ビットレートに「可変」という文字が含まれていることに気がついた人がいるかもしれません。そうです。これが今回のテーマです。

 ビットレートには、大きく分けて2つの種類があります。ひとつが「可変ビットレート」、もうひとつが「固定ビットレート」です。

 この2つの違いは、そう難しくはありません。ご想像の通り、ビットレートの値をそのときどきで変化させるのが「可変ビットレート」、変化させずに同じビットレートを維持するのが「固定ビットレート」です。


 両者の最大の違いは、何を一定に保つかという点にあります。まずは固定ビットレートですが、これは話が単純です。ビットレートが固定なのですから、一定に保たれるのはビットレートそのものとなります。映像全体のビットレートを一定に保つと、1秒間あたりの情報量と映像の再生時間から、ファイル全体のサイズを容易に計算することができます。このため、たとえば容量が決まっているDVDに映像を録画するなどといった場合などは、固定ビットレートを使う方が便利です。

 ただし、ビットレートが固定ということは、映像の品質が変化する可能性があります。たとえば、映像の場合、動きが激しい映像ほど情報量が多くなります。しかし、固定ビットレートの場合、映像の情報量の上限が決められてしまっていますから、本来の映像の品質を再現することが難しくなる場合があります。もちろん、はじめからビットレートを高く設定しておくこともできますが、その場合はファイルサイズが大きくなります。

 一方、可変ビットレートは、映像の品質を一定に保つことができる方式となります。たとえば動きの速いシーンはビットレートを高くし、逆にほとんど動きのないシーンではビットレートを低くするといったように、柔軟にビットレートを変化させることで、品質を一定に保つことができます。

 つまり、ファイルのサイズを重視するような場合は固定ビットレート、品質を重視する場合は可変ビットレートが向いているということになります。

 なお、可変ビットレートは「VBR(Variable Bit Rate)」、固定ビットレートは「CBR(Constant Bit Rate)」とも表現されます。パソコンの音楽取り込みソフト、HDDレコーダーなどの家電製品などで使われることがありますので覚えておくと良いでしょう。


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第9回 ビットレートって何を表してるの? [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 先日、我が家で愛用しているHDDレコーダーのHDD空き容量がついに「0」になってしまいました。主に子供のアニメを録画していたのですが、使い始めた当初から録画した番組を消さずに追加し続けてきたのが原因です。

 子供の反対の声をあびながら、録りためた番組をせっせと削除。ついでに録画の画質設定を標準の4Mbpsから低画質の2Mbpsに変更して、今後の番組増加にも対応できるようにしました。

 しかし、子供の感覚って恐ろしいほど鋭いですね。違いなんてわからないだろうと思って変更した画質ですが、子供はしっかり見抜いていて「画質が悪いからイヤ」という非難を浴びてしまいました。そろそろ大容量のHDDを搭載した機種に買い換えなければならないかもしれません。

 というわけで、今回のテーマは「ビットレート」です。

 ビットレートは、音楽や映像などのコンテンツでよく見かける表記ですので、誰にでもそれなりになじみのあるものではないでしょうか。音楽や映像の品質を表していて、高いほど品質が良いというのも何となく理解していることでしょう。

 では、どうしてビットレートが高いと画質が良くて、低いと悪くなるのでしょうか?

 その答えは情報量にあります。ビットレートは「bps」という単位で表されますが、これは「bits per second」の略で、要するに1秒間に扱う情報量を意味しています。たとえば、4Mbpsのビットレートの場合、その映像には1秒間に4Mbitの情報が含まれていることになります。2Mbpsの映像と比較すると、約2倍の情報量ということになります。

 なお、bpsの「b」はbyteではなく、bitとなります。パソコンの世界では、しばしばbyteとbitの単位が混在するケースがありますが、bitはbyteより小さい単位で1byte=8bitとなっています。

 さて、「ビットレートが高い=1秒間の情報量が多い」という関係は理解できたことでしょう。では、どうして情報量が多いと音楽や映像の品質が高くできるのでしょうか?

 これはパソコンに限らず、デジタルデータの音楽や映像は一般的に圧縮されているからです。音楽や映像などのデータをデジタル化する際、もとの音楽や映像の情報をそのまますべて含めると膨大なサイズのデータになってしまいます。

 このため、一般的にはデータを圧縮して小さくします。圧縮というとZIPやLZHなどのファイルの圧縮を思うかべるかもしれませんが、これとは少ししくみが異なります。これらが可逆圧縮と呼ばれ、圧縮後もオリジナルのデータと同じデータに戻せるのに対して、音楽や映像の圧縮は一般的に非可逆圧縮となります(WMAの場合、Lossless方式の可逆圧縮も可能)。

 たとえば、音楽には低い音から高い音まで幅広い周波数の音が使われていますが、実際に人間の耳で聞き取れる音の周波数は限られています。このため、聞き取れない範囲の周波数の音を削って情報量を少なくします。また、映像の場合、人間が判別できない色を省いたり、家具など動きのない部分のデータを映像の中間フレームから削除するなどして、その情報量を少なくします。

 情報を省いてしまうのですから、元のデータに戻すことはできませんが(非可逆)、これによって音楽や映像の情報量を減らすことができるわけです。情報量が減ればファイルサイズが小さくなりますから、インターネットを介して配信したり、携帯音楽プレーヤーなどに保存しやすくなるというわけです。

 というわけで、ビットレートが高いということは、オリジナルの音楽や映像からあまり情報を省かれていないことになります。これによって高い画質が実現されているというわけです。ビットレートには、このほか固定ビットレートと可変ビットレートという2つの種類もあります。次回は、この違いについて解説しましょう。


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第8回 720pとか1080iって? [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 家電量販店のテレビCMではありませんが、「フルスペックHD」だの、「110度CS」だの、デジタル家電の用語にはわかりにくいものが少なくありませんね。今回は、そんな用語の中でも特にわかりにくそうな「1080i」や「720p」といった用語を解説したいと思います。

 この720p、1080i、1080pなどの記号は、HDコンテンツの品質の違いを表す規格です。数字が画面の走査線の数、アルファベットが映像の表示方式を表しています。

 もう少し、具体的に見ていきましょう。まず、数字部分が表す走査線の数ですが、以前、HD JAZZ LIVE!で提供している映像の解像度を1920×1080ドットと紹介しました。走査線の数は、この縦方向(水平解像度)の解像度を表しています。1080i/1080pでは1080ドット、720pなら720ドットということになります。

 もちろん、違うのは縦方向の解像度だけではありません。1080i/1080pでは横方向の解像度が1920ドット、720pでは1280ドットとなります。当然、ドット数が多い方がより緻密な映像を表現できますので、よりきれいな映像ということになります。


 続いて、数字の後に付いているアルファベットですが、「インターレース」と「プログレッシブ」の頭文字を取ったもので、両方とも映像の表示方式を表しています。

 インターレースは、日本語で「飛び越し走査」と呼ばれる方式です。水平方向の走査線を奇数列と偶数列の2つのフィールドに分け、交互に描画する方式となります。テレビなどの場合、1/60秒ごとに奇数列と偶数列を交互に描画することで、結果的に1/30秒で1コマの映像を表現することができます。

 これに対してプログレッシブ方式は、順次走査と呼ばれることからもわかるとおり、インターレースのように奇数列と偶数列に分けず、1回の走査で画面上のすべての走査線を描画する方式となります。


 この2つはどちらが優れているというものではなく、用途に違いがあります。インターレースはテレビでも採用されていることからもわかるように動きのある映像の再生に向いています。一方、プログレッシブはパソコンのディスプレイなどで採用されているように静止画の表示に適しています。

 よって、テレビなどでは1080iという表記をよく見かけますが、今回のHD JAZZ LIVE!の映像はパソコン向けとなるため1080pとなっているわけです。


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第7回 再生に適したPCとは [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 Windows Vistaも発売され、そろそろパソコンを新調しようかなぁ……、なんて考えている人も多いのではないでしょうか? というわけで、今回はHDコンテンツを楽しむためのスペックという切り口で、パソコン選びを考えてみたいと思います。

 パソコン選びのポイントは、いくつもありますし、人によって重視するポイントも違います。このため、よくあるのですが「どんなパソコン買えば良い?」なんて漠然と聞かれても、こちらも答えに困ってしまいます。

 しかしながら、「HDコンテンツを快適に見たい」という明確な目的があれば話は別です。

 実際、HD JAZZ LIVE!で公開されているコンテンツを見てみればわかると思いますが、HDのコンテンツはどんなパソコンでも再生できるというようなものではありません。利用するパソコンによっては、映像がスムーズに再生できないことも珍しくないでしょう。

 この理由は、HDコンテンツの再生に、非常に高いCPUパワーが要求されるからです。HDコンテンツは高い解像度(1920×1080ドット)の映像が高いビットレートで提供されています。このような映像に含まれる情報量は膨大で、それを素早く処理できるだけのパワーがCPUに求められることになります。

 では、具体的にどれくらいの性能のパソコンを用意すればいいのでしょうか? これからパソコンを購入するのであれば、Intel Core 2 DuoのようなデュアルコアCPUを搭載した製品をおすすめしたいところです。
Intel® Core™ 2 Duo プロセッサー

 デュアルコアCPUというは、その名の通り、1つのCPUに2つのコア(CPUのメインユニット)を搭載した製品です。今までのシングルコアのCPUが、1つのメインユニットで命令を順番に処理していたのに対して、デュアルコアCPUでは2つのユニットが命令を並列的に処理することができます。

 これにより、大量の情報を効率的に、しかも高速に処理することができますので、HDコンテンツのような高いCPUパワーが要求されるコンテンツも快適に再生することができるというわけです。

 しかも、デュアルコアCPUの場合、普段のPCの利用も快適になります。たとえば、パソコンで文書を作成している最中にウィルスチェックが始まった場合など、複数の処理を同時に実行しなければならない場合もあるでしょう。

 シングルコアの場合、ウィルスチェックにCPUパワーが割かれ、アプリケーションの動作が極端に遅くなることがありますが、デュアルコアCPUなら処理を複数のコアでうまく分散処理できるため、CPUにかかる負荷を軽減できます。

 音楽を聴きながらインターネットを楽しむ、画像を編集しながら文書を作成する、そしてHD JAZZ LIVE!のようなHDコンテンツを再生しながらブログを書くといったいように、「ながら」で作業することが多い場合は、デュアルコアCPUを搭載したパソコンを選びたいところです。


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第6回 HDを堪能するには-音響編2 [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 前回、「HDを堪能するには-音響編1」としてパソコンのスピーカーを5.1ch対応にグレードアップする方法を紹介しましたが、もっと音質にこだわりたいという人向けに、もう少し凝った環境をご紹介していきましょう。

 薄型テレビの普及などで、リビングなどにホームシアターシステムが導入されているという人も少なくないと思います。このような環境があるのであれば、そこにパソコンをつないで音楽を楽しんでみるのも良いでしょう。

 ノートパソコンの場合は搭載されていないこともありますが、デスクトップパソコンの場合、背面に光デジタル出力端子が搭載されていることがあります。これをAVアンプに接続すれば、パソコンのサウンドをホームシアターシステムで聴くことができるようになります。

 私の場合、はじめは液晶ディスプレイに内蔵されているスピーカーを使っていたのですが、ある日、押入れに眠っていたミニコンポを掘り出したのが運の尽きでした。パソコンをミニコンポのライン入力に接続したは良いものの、しばらく使っていると次第にノイズが気になってきました。

 パソコン、HDDレコーダー、ゲーム機とつなぎたい機器が増えてきたこともあり、思い切ってAVアンプを購入。デジタルでつながるようになったおかげでノイズは気にならなくなったものの、今度はスピーカーの数が2個では物足りなくなり、5.1chにアップグレードと、雪だるま式に増えていきました(スピーカーをもう少し何とかしたいですがガマン中です)。


 おかげで、はじめのころに比べるとかなり迫力のサウンドを楽しめるようになりました。パソコンの場合、内蔵スピーカーやライン出力端子に接続したスピーカーから「キーン」という感じのノイズが出ることがよくありますが、このような場合は外部のアンプを使うことをぜひおすすめしたいところです。

 そんなに本格的じゃなくても良いよ。という方には、ヘッドホンの利用を検討してみてはいかがでしょうか? 同様に光デジタルで接続できるヘッドホンなどを使えば手軽に迫力のサウンドを楽しむことができます。コードレスの製品などもありますので、使い勝手も悪くありませんよ。


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第5回 HDを堪能するには-音響編1 [What’s HD?]

 おひさしぶりです。ハイデフおやじ1号です。

 先日、知り合いが新しいナビ(クルマ用ナビ)を購入したと言うので見せてもらってきました。いやはや、最近のナビはすごいですね。地上デジタル(12セグ)とワンセグに対応していて、電波状況によって自動的に放送を切り替えられたり、iPodがつながったりと、機能が盛りだくさんでした。

 もっぱら運転手な私はテレビはあまり必要ないのですが、携帯音楽プレーヤーがつながるのが、うらやましかったところです。

 さて、前回はHDを楽しむための映像環境の話をしましたので、今回はオーディオ環境の話をしていきましょう。

 みなさんは、PCのオーディオはどのような環境になっているでしょうか? 多くの人はパソコンに標準で内蔵されているスピーカーを使ってそのまま音楽をなどを聴いていることでしょう。

 最近のパソコンは音楽やテレビを楽しむために高性能なスピカーを搭載するなど、確かに品質は格段に向上しつつあります。しかし、今回のHD JAZZ LIVE!のようなコンテンツの場合、せっかくコンテンツ自体が高品質なのですから、どうせなら良いオーディオ環境で音楽を楽しみたいところです。

 というわけで、PCのオーディオ環境を一歩進化させてみてはいかがでしょうか? たとえば、HD JAZZ LIVE!のコンテンツは2chステレオと5.1chの2種類のファイルが用意されています。このうちの5.1chの方を楽しみたいのであれば、外付けの5.1ch対応スピーカーを使うのが適しています。

 5.1chスピーカーと言っても、身構える必要はありません。ホームシアターシステムや本格的なAV機器向けの製品は高いというイメージがありますが、最近ではパソコン用に低価格の5.1chスピーカーが販売されています。このため、1万円前後もあれば5.1chの環境を手に入れることができます。
・ロジクール X-530R
http://www.logitech.com/index.cfm/products/details/JP/JA,CRID=2177,CONTENTID=9067

・CREATIVE INST6060
http://jp.creative.com/products/product.asp?category=4&subcategory=25&product=14090

 最近のパソコンは内蔵されているサウンドチップが5.1chに標準で対応していますので、フロントスピーカーやリアスピーカー、サブウーファーなどを接続するための端子もきちんと用意されています。つなぐだけで簡単にオーディオ環境をグレードアップできるでしょう。


 もしも、古いパソコンなどで5.1chに対応していないという場合は、USBのオーディオを増設するという手もあります。こちらも1万円前後で購入することができます。
・CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music SX
http://jp.creative.com/products/product.asp?category=1&subcategory=207&product=14619

 悩みどころは、スピーカーの配置や配線ですが、外付けスピーカーにするだけで、「これがパソコンのサウンド?」と思えるほど迫力のサウンドを楽しむことができますので、チャレンジする価値は十分にあります。パソコンで音楽やDVDを楽しむという人にはぜひおすすめしたいところです。


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第4回 HDを堪能するには-映像編 [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 薄型テレビは早くも2台目の需要になってきているそうですね。確かに最近は20インチクラスの製品をよく見かけるようになってきました。我が家はまだブラウン管でがんばっていますが、そろそろ検討したいところです。

 というわけで、今回はHDを堪能するための環境、特に映像関連の環境について考えてみたいと思います。

 第1回でHDの解像度のお話をしました。PCのストリーミングは、通常、320×240、640×480というのが一般的ですが、HD JAZZ LIVE!で提供されている映像は1920×1080と非常に高精細な映像になっているという話でした。

 ここで「ん?」と疑問に思った人もいることでしょう。そうです。パソコンの液晶ディプレイの解像度は、一般的なノートパソコンで1024×768、最近多くなってきたワイド液晶でも1280×800ドットというのが普通です。つまり、映像の解像度が液晶ディスプレイの解像度を上回っているため、映像の解像度が活かされていないことになります。

 HDの規格については改めて解説しますが、1920×1080の解像度の映像はフルスペックHD(もしくはフルHD)と呼ばれています。このようなフルHDの映像が持つ美しさを損なわずに表示するには、フルスペックHDに対応した表示機器を利用する必要があるわけです。

 具体的には2通りの方法があります。ひとつはWUXGA表示に対応したパソコンの液晶ディスプレイを新たに購入する方法です。パソコン用の液晶ディスプレイの場合、24.1インチクラスのワイド液晶製品であれば、1920×1200のWUXGAの表示が可能です。これならフルスペックHDの映像をオリジナルの解像度のまま表示することができます。たとえば、以下のような製品があります。

・ナナオ S2411W-WS 実売14万円前後
http://www.eizo.co.jp/products/lcd/s2411w/index.html
・アイ・オー・データ機器 LCD-TV241XBR 実売11万円前後
http://www.iodata.jp/prod/display/lcd/2006/lcd-tv241x/index.htm
・DELL 2407WFP 8万円前後
http://jpstore.dell.com/store/newstore/dhs/dhs_catalog_401.asp

 ちなみに私も1つ前の旧モデルではありますが、DELLの24インチ液晶を愛用しています。デスクトップを広く使えるのもうれしいポイントですね。


 もうひとつは家庭用のテレビを利用する方法です。フルスペックHDに対応した液晶テレビやプラズマテレビを利用している場合は、パソコンの表示をテレビに映し出すことでHD JAZZ LIVE!の映像をフルスペックHDのまま、さらに大画面で楽しむことができます。

 パソコンと家庭用テレビの接続には、ビデオ入力が使われるのが一般的ですが、ここではフルスペックHDでの表示がしたいので、テレビ側にパソコン接続用のDVI端子がある場合はこれを利用するといいでしょう。

 また、最近では家庭用テレビへの接続を想定したパソコンも登場してきています。たとえば、ソニーのVGX-TP1(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/TP1/)という円形の小型デスクトップPCにはHDMI端子が搭載されており、これを利用して家庭用のテレビ接続することができます。


 円形のスタイリッシュなデザインのPCなので、家庭用テレビにつないだままリビングで使うというのもなかなか良さそうです。一度で良いので、大画面のテレビとVGX-TP1との組み合わせで、HD JAZZ LIVE!の迫力の映像を堪能してみたいものです。


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第3回 BDやHD DVDとの違いは? [What’s HD?]

 こんにちは。
 日帰りで九州まで出張してちょっと疲れ気味のハイデフおやじ1号です。

 さて、今回はHDを楽しむための環境についてお話するつもりでしたが、第1回にHD DVDについてのコメントがありましたので、急遽内容を変更してこの話をしてみたいと思います。

 次世代DVDの規格争いといった具合でテレビなどでも取り上げられることが多くなってきましたので、Blu-ray Disk(以下BD)やHD DVDという名前は誰でも耳にしたことがあることでしょう。

 この2つの規格について話をはじめると、そもそも、といったところからはじまって、両者の比較まで細かに解説しなければなりませんので、とりあえずメディアの規格の違いについて簡単にまとめておきます。簡単に説明すれば、いずれもこれまでのDVDよりも多くの情報を記録できるのが特徴と言えます。


 で、今回、注目したいのは、これらの規格で採用されている映像圧縮フォーマットについてです。BD、HD DVDでは、ディスクに記録される映像フォーマットとして、これまでのDVDと同じMPEG-2のほかに、H.264/MPEG-4 AVC、VC-1という新しい映像圧縮フォーマットがサポートされています。これらの映像圧縮フォーマットを利用することで、より低いビットレートでもHD品質の映像を記録することができるようになっています。

 たとえば、MPEG-2で1080iのHD品質の映像を表現するには24Mbps前後のビットレートが必要になりますが、H.264/MPEG-4やVC-1なら、半分程度の十数Mbpsのビットレートで同等の映像を表現することができます。

 ポイントは、これらの新しい映像圧縮フォーマットのうちのVC-1です。このVC-1は、実はマイクロソフトが開発した動画圧縮方式で、Windows Media Video 9をベースにしたものとなっています(はじめはWMV9の「9」を使ってVC-9と呼ばれていました)。VC-1の詳細や具体的なビットレートと表示解像度の関係などは、こちらのページ(http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/forpros/events/NAB2005/VC-1.aspx)に詳しく記載されていますので参考にしてください。

 そこで、疑問に思うのが、今回のHD JAZZ LIVE!で提供されているWMVの映像とBDやHD DVDの映像は同じなのか? という点です。

 厳密に言えば、インターレースとプログレッシブの違いなどもありますが(このあたりも機会を見て解説します)、基本的には同じ技術をベースにしていますので、映像の持つ味というか特性はHD JAZZ LIVE!のWMVとVC-1で大きな違いはないと考えて良いでしょう。

 ただ、少しややこしいのですが、これはHD JAZZ LIVE!の映像がBDやHD DVDと同じという意味ではありません。VC-1はあくまでもBDやHD DVDでサポートされる映像圧縮フォーマットのひとつに過ぎません。このため、BDやHD DVDのソフトによってはH.264/MPEG-4 AVCの映像が納められている場合もあります。H.264/MPEG-4 AVCとVC-1では、映像の特性に違いがありますので、BDやHD DVDでもソフトによっては同じとは言えないことになります。

 また、BDやHD DVDソフトの中には、H.264/MPEG-4 AVCやVC-1という高圧縮の映像フォーマットを採用しながら、あえてクオリティを重視するために二十数Mbpsのビットレートの映像を納めている場合があります(MPEG-2換算で40Mbps前後)。今回のHD JAZZ LIVE!の映像は10~15Mbpsの可変ビットレートですから、こういったあたりのクオリティの違いなどもあると考えるべきでしょう。

 いずれにせよ、従来のDVDなどと比べると高い画質であることに変わりはありませんが、「HD」と言っても、その方式にはいろいろあるということを覚えておくと良いかもしれません。


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第2回 HDの神髄はサウンドにあり [What’s HD?]

 こんにちは。ハイデフおやじ1号です。

 実は、今、手元にWiFiオーディオ「VGF-WA1」
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/WA1/)というちょっと変わった機器があります。PCに保存された音楽やインターネットラジオを無線LAN経由で再生するという機器です。

 携帯音楽プレーヤーの登場でいつでもデジタルミュージックを手軽に楽しめるようになりましたが、この機器を使うと家の中のどこでもワイヤレスで音楽を楽しめます。デジタルミュージックがだんだん身近になってきたことが感じられますね。

 さて、本題に戻って前回の話の続きをしていきましょう。

 前回、HDとは? ということで映像面の特徴を紹介しました。圧倒的な解像度で迫力の映像を楽しめるのがHDの特徴だったわけです。このように、HDというと、映像の話ばかりになりがちなのですが、実はサウンドもスゴイんです。

 今回、HD JAZZ LIVE!で提供されているコンテンツも、サウンドの違いによって2つのバージョンが用意されていますが、このうちの5.1ch Versionをダウンロードすることで、6台のスピーカーを利用したフル・サラウンド・サウンドを楽しむことができます。

 もちろん、5.1chサウンドを楽しむには、スピーカーなどの環境を整える必要があります。PCでどのように5.1ch環境を整えるのかは、いくつかの選択肢がありますので、このあたりは次回以降で詳しく紹介するとして、今回はサウンドそのものに注目してみましょう。

 今回のHD JAZZ LIVE!では、オリジナルのサウンドをなるべく忠実に再現するための工夫がなされています。コンテンツの詳細のところにも記載されていますが、今回提供されるサウンドは、サンプリングレート48kHz、量子化ビット数24bitのデータとなっています。

 このサンプリングレートというのは、アナログのサウンドを1秒間に何回デジタルに変換するかを表した値です。サンプリングレート48kHzということは、1秒間に48000回細切れにして、各時点の音声情報をデジタル化したことになります。一方の量子化ビット数はアナログからデジタルへの変換時に、細切れにした時点の信号を何段階の数値で表すかという値になります。つまり、サンプリングレート、量子化ビットの値は高ければ高いほど、なめらかで元の音声に忠実なサウンドを表現できるわけです。

 音楽CDのサンプリングレートは16bit/44.1kHzで、しかも人間の耳が聞き取れない周波数があらかじめカットされていますから、HD JAZZ LIVE!のサウンドは音楽CDよりも忠実にオリジナルのサウンドがデジタル化されていることになります。

 PCの音楽は品質がイマイチ……、なんて固定観念を持っている人もいるかもしれませんが、PCのHDA(High Definition Audio)規格では最高192kHz/32bitのマルチチャネルオーディオに対応しており、24bit/96kHzの高品質な音楽配信サービスなどもすでに提供されています。以外かもしれませんが、現在では、むしろPCの方がクオリティの高いサウンドが身近に存在することになります。

 さて、ここまでHDについて映像とサウンドのごくごく基本的な知識について紹介しました。何のかんの言っても、HD JAZZ LIVE!のクオリティがタダモノではないということはわかっていただけたのではないでしょうか?

 というわけで、今回はここまで。次回は映像と音楽を実際に楽しむための実践的なお話をしていきたいと思います。


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第1回 HDならではのライブの感動を [What’s HD?]

 ハイビジョンならまだ何となくわかるけど、HDって?

 そんな疑問を持っている人も少なくないだろうということで、今回から始まったこのブログ。ハイデフ時代の技術解説と言えば聞こえはいいかもしれませんが、実際は新しいモノ好きのオヤジがお送りするマメ知識程度の気楽なノリで付き合っていただければありがたい。

 申し遅れましたが、私が当ブログのメインナビゲーター、ハイデフおやじ1号です。

 さて初回は、冒頭でも触れた"HD"について。

 誰にでも経験があると思いますが、とにかくスゴイんだけど、うまく人に伝えられないことってありますよね。景色でも何でも良いのですが、話の最後が「とにかくスゲーんだよ」で終わるアレです。

 HDとは? と聞かれれば技術的な答えもきちんとありますが、直感的に答えるなら、この「とにかくスゲーんだよ」というのが、まさにピッタリくるところでしょう。すでにHD JAZZ LIVE!をダウンロードして見た人なら、その圧倒的な映像と音楽による感動の余韻がまだ残ってるのではないでしょうか?

 とは言え、「スゲー」で終わらせるわけにはいかないので、早速この解説をしましょう。

 HDというのは、"High Definition"の略で日本語に訳すと高精細という意味の言葉。もしかすると、薄型テレビや次世代ゲーム機などの普及によってちらほら耳にするようになってきた「ハイビジョン」という言葉の方が馴染みがあるかもしれませんが、そもそもハイビジョンも「High Definition television(HDTV)」の愛称。要するに従来に比べて高い画質、高い音質を実現した映像や音楽をそのクオリティを称してHDと呼ぶわけです。

 たとえば映像ですが、従来のインターネット上のストリーミング映像は一般的なコンテンツで横320ドット×縦240ドット、高画質と言われる映像でさえ横640ドット×縦480ドットの解像度の映像が一般的でした。これに対して、HDのストリーミング、中でも今回のHD JAZZ LIVE!で提供されている映像は横1920ドット×縦1080ドット! という非常に高い解像度となっています。

320×240ドット(左)の映像と1920×1080ドット(右)の映像の比率の違い。約1/6の縮尺で比較しても、ここまで解像度が異なる


ディスプレイに最大化して表示した場合など、解像度が低い(上)と画像が引き延ばされて荒くなる。これに対してHD(下)は、ほとんどの場合そのままの解像度で表示可能

 数字を言われてもわかりにくいかもしれませんが、これはテレビのアナログと地上デジタル放送(ハイビジョン番組)の違いを思い浮かべてもらえればわかりやすいでしょう。厳密には方式などに若干の違いがありますが、解像度としてはハイビジョン放送と同じ非常にきめ細やかで美しい映像となっています。

 テレビのハイビジョンの場合、出演者の顔のしわまではっきり見えるなんて言いますが、今回のHD JAZZ LIVE!の映像でも、極端な話、額に光る汗までも表現できるほどの解像度で、まさにライブの躍動感を表現できます。

 HDの特徴は、このような映像だけでなく、音声にもあるのですが、それは次回に回して今回はここまで。

 また次回お会いしましょう。


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